「おめでとーレッド!!!」
その時岩切にあるとある居酒屋で歓声が上がった。テレビの中では本日最後になる笑点、歌丸師匠が春風亭 昇太さんの名前を告げて居た。
そう、レッドは隠れトシと言われながらも、それ以上に昇太さんにそっくりなのだ。
「ありがとー!!」とレッドも嬉しさを隠しきれず周りの方々と握手をし歓喜の声を上げていた。
時間は5月22日の朝。天候晴れ東の風2m
そう今日は松島パークフェスティバル当日だ。犬の散歩を済ませ時計に目をやる9時40分自動巻きのオメガはそう告げて居た。
前回の春芋煮で送ってくれる宣言をしていたMさんは1分の狂いも無く来てくれた、オレはまっくろのデトマソパンテーラの助手席にどっしりと座った。
ヒューイーゴー と合図をすると、Mさんはギアをファーストに入れ、ニヤリと横顔でほくそ笑むと勢いよく発進した。
ブロロン
家から松島までは高速を使わなくとも30分程度で着いてしまう。こんな朝は高速を飛ばすより、山沿いのワインディングロードを流すのが良い
一つ山を越えると、風光明媚な日本三景松島の島々が顔を出す。こんな快晴の朝はこの道から見る松島がやけにまぶしく見える、
松島海岸駅が見えてくるとその先には水族館が見えてくるのがセオリー、だが今年は違った、そう去年の松島パークフェスティバルは
この水族館最後のイベントだった、オレ達が幼少時から今現在大人になった子供達が誰しもが幾度となく通った水族館、それが松島水族館だった
だけども、今日の松島にはその水族館は影も形もない、感慨深く時代の流れと言う名の刹那に襲われているとパンテーラは左に舵を切った、
トンネルを抜けるとライジンガー専用駐車場が見えてきたので、ワインディングでホットになったエンジンを冷ますように駐車した
パンテーラの重苦しいドアを開けるとカモメたちの囀りと波の音が聞こえた、そう今日のステージはビーチサイドステージ
太陽に照らされる海を見る為防波堤を駆けのぼると、オレ達のステージがあった。ソークール
ステージの後ろの波打ち際ではおっさんと子供たちが潮干狩りしていた。ロックンロー
だんだん疲れてきた・・
という事でハーバーサイドステージに歩いて行くとキンキンする声が聞こえたアニーだ。活動が不安定になっていたけどもここ最近
激しく活動しているバンド、キュラソーのリハだった。
やっぱりこのステージは良い。去年は我々もここでやらせてもらったのだけども、何が良いって目の前のお店でイカ焼きやホタテ
なにより生ビールがすぐに買えるのだ。このイベント自体松島活性化の一環なのでここは貢献しなければ、という事で朝ですが
海とロックの神に乾杯した。
久しぶりのキュラソーライブ、一番最初でやり難いかと思いきやなかなかどーしていい感じに演奏していました。
キュラソーが終わるとヒマなので、松島観光に行った。
円通院。初めて行ったけども伊達政宗の子供と徳川家康の孫との子供のさらに子供の霊廟という事ですけども、ちょっと何言ってるかわかりません。
おそらくすごい場所です。詳しくはググってください。
そしてその円通院では数珠が自分で作れると言うコーナーがあるという耳寄りな情報を聞いたので、さっそく作りに円通院に向かった。
松島海岸を歩いていると色々な場所にステージが組まれ様々なバンドさんが演奏していて、この日ばかりは松島が音楽に包まれていた。
円通院到着。
自分で作る数珠ちょっと興味あるでしょ? でも甘く見てはいけません。実際は1000円から数珠を作ることが出来ますが、
1000円はプラスチック、2000円はガラス玉、
そしてなんとなくご利益がありそうな天然石は3000円からと言う衝撃プライスでした。
わりと軽い気持ちで来たのだけども、顔が引きつりつつもここはカッコ良く天然石コースを選ぶ。まさにロック
3000円と言ったらもうなんか1回のみに行けちゃう感じだけども、オレは今からその3000円で石を買うんだぞ、石を。
わかってんのか?と自分に言い聞かせた。
そんな不純な気持ちで座敷に座ったオレだったが、数分後には石の選定に全神経を集中させていた。
何十種類もある天然石、それぞれに意味を持つ石、それでいて出来上がりのセンスまで問われるとあっては、親玉と言う最初の1個を選ぶのにも
10分ぐらい掛った。そんなハードボイルドな思いをして作り上げたのがこれ
親玉と向かい合った2個の玉は白そして二点は艶消し黒、その二点を囲むオレンジマーブル、全体はデトマソパンテーラの黒にしました。
という事で説明を受けるとこの黒は仕事運を上げると言うので、今年は流木王にはならなくて済みそうです。作ってよかった。
最初はちょっと高いなとか思ったけども自分で作るオリジナルの数珠なので既存の数珠なんかより愛着がまるで違います。
この愛着プライスレス。いやプライスは3000円です。
という感じで松島観光しているとあっという間にm/o/kの時間になったのでイルカフェでコーヒーを買ってブースへ向った。
m/o/k
まぐろ おっぱい このやろう だっけかな?そんな感じのバンド名の説明をしていたと思いましたが、演奏は流石のクオリティで
聞きやすい楽曲で見ているお客さんも楽し気でした。オレは数珠作りで精魂を使い果たしたので後ろの方でビール飲みながら観戦しました。
その後、お昼を食べに松島のお土産屋さん界隈を徘徊して魚介を食べた事にしたいけども、もりそばを食べました。
そんなこんなでここらへんでやっとこメンバーが全員集合。ビーチサイドへ向かった。
朝も見たけども本当にビーチサイド。これ以上ないぐらい砂浜にステージがありました。なかなか足を取られるステージではありましたが
体験した事の無いステージで気持ちよく演奏できました。もちろん数珠もしてライブしました。
グレイ君は翌日誕生日だったようでお客さんから龍と虎の絡み合った浴衣をプレゼントされ、砂浜で
浴衣グレイをしていました。
ちょっとお客さんからは遠いステージだったけども、なんだか
「オレは自由だーーーっ!!」とっ叫ぶ感じで心地よかったです。
その後、反省会と次回ライブの予定を決めるべく岩切の居酒屋へ向かった。
そして歌丸師匠かた告げられる昇太さんの予想だにしない司会抜擢だったので、反省とか次回のライブとかなんも決まりませんでした。ボビーン
コホン
松島パークフェスティバル今年も松島を堪能する楽しい1日でした。イベント運営の方々、ボランティアの方々出演者の皆さん、
そしてなによりライジンガーを見に足を運んでくれた方々、ありがとうございました。また来年も出たいなぁ。