昨日、社長が夜逃げした会社の前に勤めていた、倒産した会社の後輩から一年ぶりぐらいに電話が来た。
「なんだ久し振りだなぁ、どしたの?」そんな軽いジャブから会話は始まった。
彼は、現在の仕事の状況、軽自動車を買った。など、こちらとしては特に興味も無い話をした。
「イヤイヤ・・こんだけ久し振りに電話して、チミのダンク?とか言う車の話とかどーでもよいから」とか思ったが、そこは先輩+大人な対応で、
「やったなーおい!ダンクかー!すげーよ!」
とおどけてやった。ちなみにダンクって車はしらない。
さらに話は進み、どーやらダンクを買ったのは彼女の為だと言う事が判明した。
同県ではあるものの、彼の恋路には片道2時間程度の距離がある事が判明。
アメ車を所有する彼にはこの恋路がネックだった、と言う話だった。
もちろん、これもどーでもよい。
すると、彼は一呼吸おき、口調が変わった。
「実は結婚する事になりました!」なんと、それか!それが言いたかったのか!とは言えだ・・・。
オレが彼の上司だったのはもはや8年ぐらい前の話だ。なぜそれをオレに告げる?
しかもダンクの後に・・・
げっ
まさかオレを結婚式に呼ぶ気か・・・?
呼ぶ気なのか??
イヤ 違いねー、聞くところによると彼は現在自営業。ってことは現在上司と呼べる存在は数人。
しかもいくぶん田舎。結婚式も盛大にやるはずだ。
彼女は普通に働いている所から考えると、これは頭数あわせだっ!
すべてを悟ったオレは、遠いなぁ・・・とか思いつつも、意を決して
「とにかく、おめでとう。イヤー 2年ぶりに結婚式に呼ばれるよ」と告げると
「イヤ 式は身内だけでやろうと思っているんです」ピピー
心の中でホイッスルが鳴った
イエローカード。
反則です。
なんの前フリだったのか?オレに何を望んだのか?今となってはわからないが、
ただ、わかっている事だけは
「今彼女の家に向かっている途中なんです。イヤー遠いんですよ」
運転中に電話をしてきた、その事だけだった。
はっ!?ヒマつぶし?まぁ。それでも大人なので、今晩キミの門出を祝って祝杯をあげるよ。焼酎のお湯わりでな